ヤマト運輸の荷受量抑制のニュースには驚いた。と同時に昨今のEコマースの隆盛に違和感を覚えた。アメリカでは小売り業界に占めるEコマースの割合が10%だか15%になったらしい(日本は5%位だったかな)。最近ではアメリカのスポーツオーソリティが破産(日本のスポーツオーソリティは全く関係が無いようだ)。つい最近もアメリカのガンダーマウンテンというアウトドア専門店が破産申請するとかしたとかその他店舗型小売業の斜陽が目立つ。一方でEコマース世界最大手のAmazonの鼻息は荒い。かくいう自分も大のAmazon好きで、とにかくその品揃えの豊富さ、価格の安さに魅力を感じてい『た』。話をヤマト運輸に戻すと、まず凄いと思うのは荷物量の抑制。これはつまり仕事を断るということに外ならない。さすが業界の雄である。断るほど仕事があるということ。ただこれは深刻な問題で、ヤマト運輸が断った仕事はどこへ行くのか?ということ。日本郵便が嬉々として拾っていくのか?いやヤマト運輸が断った理由が担い手が居ないからということを考えると他社が簡単に引き受けられるような単純な問題ではないだろう。佐川は早々にAmazonと決別した。日通は個人向け宅配からは撤退済み。西濃、福山のキャパは既にたぷたぷかオーバー。仮にヤマトが値上げや、サービスを低下させて荷扱い量を減らせたとしても増え続けるEコマース市場に物流業界は対応できるのか?、いやそもそもこんな労働事情でEコマース市場は増え続けられるのか?ドローンロボットが運ぶのか?自動運転車が運ぶのか?いずれにしても業界の雄であるヤマト運輸が開き直ることでEコマースにおける主従関係は逆転したといえるのかも知れない。つまりこれまで『沢山運ばせてやってるんだから価格下げてくれるよね?!』と物流会社に言っていたEコマース業者は、その手は使えなくなるということだ。ヤマト運輸の今後の動きは要注目である。

さて、今日の話。毎日寒い日が続きいまだ釣り初めができず毎週末家族とのんびり過ごす日が続いていたがイトウ釣りの準備もあるので今日は久しぶりに一人、春日部方面の釣具屋へ行ってきた。まずはキャスティング岩槻インター店。トラウト関係のタックルが充実しているので行ってみたが今日のお目当てであるスイミングフックを自作するツールの品揃えはイマイチ。バイスもちょっとしか置いてない。ものすごく広いフロアの割に総花的な品揃えの印象は否めない。あと、言っちゃ悪いが店員の教育はちゃんとすべきだというのが一消費者としての印象だ。おしゃべりに夢中でレジ担当者だけがありがとうございますを言っているようじゃいかんな。しかし釣具店に行くたびに思うのはその店頭在庫量の多さである。いつ売れるかわからない品物が山のように陳列されている。これは矛盾しているのだが在庫の薄い釣具店では買い物ができない。だから消費者としては豊富な在庫のある店は魅力的だ。ただ豊富な在庫=展示品をみてAmazonで安いものを発注されては元も子もない。元来、釣り具店という商売は在庫商売でここに経営上の致命傷があるように思う。いち早く無店舗化が必要である。総花的な品揃え店舗ならば、という注釈がつくが。そんなこんなでキャスティング岩槻インター店を後にし、帰路に就いたのだがふとこの近くに上州屋があったことを思い出す。上州屋といえばその品揃えの薄さから最近ほとんど利用していなかったのだがキャスティングで買えなかったバイスとフックがないかなと久しぶりに春日部店に寄ってみることにした。このお店は餌釣り店舗とルアーフライ店舗が建屋を分けて隣接している。フックの方は自分がきめかねていることもあり今日は買わず、バイスを探してみることにした。ルアーフライの店舗はルアー関連はもちろんのこと特にフライ関連にも注力しているようでフライ用品が充実していた。バイスも十種類ほどあり一番安価なものを買わせていただいた。またウェーディングシューズコーナーでは短くカットしたネオプレーンソックスが『サイズ合わせ用にご使用ください』と置いてあり、これには感動した。他にもイトウ用のネットが決まっていなかったので探してみるとPAFEXというフランスのメーカーの大きいネットが置いてあった。これはいい。フレームは木製ではないが深いネットがついているのが良い。ここで、いつもの自分ならこれをAmazonでチェックして安値で買うという動作をするのだが・・・。このネットはAmazonでは調べきれなかった。このネットの存在を教えてくれたのは上州屋春日部店である。この店のバイヤーの目利きで仕入れた商品なのだ。釣り具は趣向性の高い分野だ。高い専門性をもった品揃えをすれば実店舗でも存続していけると思う。一方のAmazonはどうだろう?安ければ良いのだろうか?市場を制圧すればいいのだろうか?Amazonのバイヤーは釣りをするのだろうか?どれぐらい釣りが好きなのだろうか?どれぐらい釣りに精通しているのだろうか?そんなことを思うとAmazonAmazonと言っていた自分が恥ずかしく思うと同時にいわゆるプロショップの存在価値をここで初めて知ることになる。メイドインジャパンが叫ばれて定着しつつある今、この先はバイイングジャパンの時代ではないだろうか。Amazonは所詮外国の企業だ。この外国企業に日本の小売業が潰されてよいものか?いや、潰そうとしているのはAmazonではなくAmazonを選んでいる我々なのではないだろうか。もっと言えばAmazonだけでなく楽天やヤフーもである。商品をどこに卸すかの決定権はメーカー(発売元)にある。物流が早くも限界量に達した今、メーカー(発売元)もいつまでも大手Eコマースに尻尾を振る必要はない。自社サイトでの販売や、卸先の絞りこみで大手Eコマースに反旗を翻してもいいのではないか、そして自分の購買行動も見直さないとなあ、とまあそんなことを強く感じた1日であった。


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